土地基本法の約 30年ぶりの改正で土地の適正な「利用」「管理」が目指され、
今秋には民法改正が予定される等、ようやく「現代総有」
(みんなで共同して土地・海面・森林、都市などなどの地域資源を利用して、
その恩恵・利益を地域全員・全体に還元していく)の実現へパラダイムシフトが生じようとしており、
いかに実践する知見を集積していくかというフェーズに入ったはずであった。
そこに思いもよらない「新型コロナウイルス感染症の拡大」である。
人々の「つながり」によって成り立つ「現代総有」には大変深刻な問題である。
ただ、このような状況下でも、現場で新たな「つながり」を構築する取組は困難を抱えつつ歩みを進めている。
こうした地に足がついた動きの知見の共有を止めてはならない。
一方で、「社会がどうなっていくのか」という大きな視点での考察も必要であろう。
今すべきことは何か。地に足のついた実践も、大きな視点も、一度に関連する様々な知見を集め、
とにかく大いに議論することが大切なのではないか。
それが、今後の社会をけん引する思考の構築の第一歩となるのではないか。
そう考えたのである。多くの参加を希望する。
 

第一部・研究発表会 13001400

① 「世界遺産京都の文化的景観保全」発表者田尻惠子
② 「マンションの建替問題」発表者中里幸生
③ 「都市を巡る市民の権利と司法」発表者日置雅晴
司会 野口和雄
なお、会報「現代総有2号」にそれぞれの論文が掲載されています。会報は当研究所ホームページから購入いただけます。
 

第二部・シンポジウム 『現代総有と新型コロナ』 14001600

司会:五十嵐敬喜 現代総有研究所所長

◎テーマ1(当面の施策の方向性)

○報告1 14051415
参議院内閣委員会調査室長 宮﨑一徳
「骨太の方針2020「新型コロナウイルス感染症下での危機克服と新しい未来に向けて」と土地基本法の改正等の展開」
〇報告2 1415 1425 
渡辺治建築都市設計事務所 渡辺 治
「ジョンソンタウン再生と新型コロナ」
〇報告3 1425 1435
コミュニティファシリテーター 一般社団法人トリナス代表理事 土肥潤也
「シャッター通り商店街の私設公共空間」
 

◎テーマ2(新時代の思考の方向性)

○報告1 14351445 
日本大学生物資源科学部特任教授 糸長浩司
 「パンデミックとまちづくりむらづくり ―時場の崩壊から未来総有による再構築は可能か」
〇報告2 14451455 
京都産業大学客員教授、静岡県対外関係補佐官 東郷和彦
「ウイズ・コロナ時代の日本:「孤独への放擲」の超克へ」
〇報告3 14551505 
グローカルコンサルタント 岩井 篤
「個化社会と新しいつながり」
○報告4 15051515
非営利建築事務所General Architecture Collaborative代表、アメリカ・セラキュース大学建築院准教授 庄 ゆた夏
「よそ者と作るコモンズ ―コロナ禍と#BLMから総有を考える。」
 

◎ディスカッション 15151600

参加者からの声、会場ディスカッション、司会者まとめ
 
 
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主催:現代総有研究所
http://www.soyuken.jpn.org